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急性期病院の医事課主任
ゲスト令和8年度改定で新設された入院手術対応加算について、様式58別紙25で外来移行指数を計算する際の取扱いを確認させてください。当院では対象手術を複数実施していますが、年間実施件数が12件未満の手術もあります。これらの手術は計算式から除外する理解で合っていますか。また、カットオフ値1.3との関係についても整理したく、ご教示をお願いします。
♥ 0いいねをした人: いません令和8年度改定で短期滞在手術等基本料3の注3として新設された入院手術対応加算は、外来手術の実績を有する病院が医学的に入院を要する患者に対応した場合の評価です。この加算を届け出るためには、様式58別紙25で外来移行指数を算出し、カットオフ値1.3と比較して判定する必要があります。本回答では、12件未満の対象手術の取扱いと、外来移行指数の計算方法を整理します。
結論として、年間実施件数が12件未満の対象手術は、外来移行指数の計算から除外されます。12件未満の手術は、別紙25において外来実施率が0として扱われます。計算式は、12件以上の手術のみを対象に、自院の患者構成割合で全病院の外来実施率を加重平均する仕組みです。カットオフ値1.3は、自院の外来実施率が期待値(自院の患者構成で重み付けした全病院平均)と等しい場合の指数1.0を基準とした判定値です。
入院手術対応加算で12件未満の手術はどう扱う?
年間実施件数が12件未満の対象手術は、外来移行指数の計算対象から除外されます。
この除外の根拠は、様式58別紙25の注釈※2に明記されています。注釈には「総実施件数が12件未満の場合、外来実施率は0となる」と記載されており、12件未満の手術は外来実施率が0として処理されます。
別紙25の集計行も、12件以上の手術に限定して合計値を算出する仕様です。集計行のラベルは「計(総実施件数が12件以上のものに限る)」と明記されており、12件以上の手術のみが計算式の構成要素として扱われます。
この限定により、症例数が少ない手術は統計的なばらつきの影響を受けずに、医療機関ごとの実態が指数に反映されます。
入院手術対応加算の外来移行指数の計算式
外来移行指数は、自院の外来実施率を、自院の患者構成割合で重み付けした全病院平均外来実施率で除した値です。
計算式は「④÷(手術毎の②×①/③)の総和」と定義されており、4つの値を組み合わせます。①は自院の各手術の総実施件数、②は対象手術毎の全病院における外来実施率、③は12件以上の対象手術における自院の総実施件数の合計、④は12件以上の対象手術全体での自院の外来実施率です。
この計算式は、自院の患者構成(どの手術をどれだけ実施しているか)を反映した期待値で、自院の実績を割り算する構造です。自院の外来実施率が全病院平均より高ければ指数は大きくなり、低ければ指数は小さくなります。
計算結果は小数第4位で四捨五入し、小数第3位までの値を記載します。たとえば、計算値が1.2345…の場合は1.235と記載することになります。
入院手術対応加算のカットオフ値1.3による判定
カットオフ値1.3は、外来移行指数の判定基準として用いられる固定値です。
別紙25の様式では、入力値に基づいて指数が自動算出され、判定列に「カットオフ値以上」または「カットオフ値未満」と表示されます。入院手術対応加算は外来手術の実績を一定程度有する病院を対象とした評価であるため、自院の外来実施率が高いほど指数は大きくなる仕組みです。
入院手術対応加算の届出に向けた現場アクション
届出準備は、直近1年間の対象手術実績の集計から始めましょう。
まず、対象手術ごとに、直近1年間の総実施件数、入院実施件数、外来実施件数を電子カルテや手術台帳から抽出してください。次に、年間実施件数が12件以上の対象手術を特定し、別紙25のExcel様式(赤枠内)に入力します。最後に、自動算出された外来移行指数を確認し、カットオフ値1.3との比較で届出可否を判断してください。
なお、令和8年6月1日以降の実績計算では、改定後の手術料区分を用いる必要があります。令和8年5月31日以前の実績は改定前の区分で計算するため、改定をまたぐ期間の集計には注意が必要です。様式58別紙25の参考表に名称変更があった手術が記載されているため、改定前後の手術コードの対応関係も併せて確認してください。
入院手術対応加算のまとめ
入院手術対応加算の届出には、年間12件以上の対象手術のみを対象に外来移行指数を算出し、カットオフ値1.3との比較で判定します。12件未満の手術は外来実施率が0として扱われ、実質的に計算から除外されます。改定前後の手術コードの対応関係を確認しつつ、直近1年間の実績集計から着実に準備を進めていきましょう。
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短期滞在手術等基本料の改定全体については、メルマガで詳しく解説しています。基本料1の点数引下げ、基本料3の対象拡大、DPC対象病院での算定統一、入院手術対応加算の新設という4つの見直しポイントを、背景から実務への影響まで包括的にまとめました。今回の入院手術対応加算と併せて、改定全体の文脈をつかみたい方はぜひご覧ください。
👉 【令和8年度改定】短期滞在手術等基本料の4つの見直しポイントを解説
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