-
投稿者投稿
-
総合病院 医事課(病理担当)スタッフ
ゲストお世話になっております。医事課で病理の請求を担当している者です。
病理組織標本作成(N000)の「注」と細胞診(N004)の「注3」に「特殊染色加算」がありますが、肝心の「特殊染色」が具体的に何を指すのか、点数表からはっきり読み取れず困っています。
病理検査室から染色の名前で報告が上がってくるのですが、「この染色は特殊染色加算を取れるのか、取れないのか」を毎回判断できずにいます。たとえばグラム染色やギムザ染色のように一般的にも使われそうな染色まで対象に含まれるのか、判断に迷います。
特殊染色に該当しない染色で加算を算定してしまうと、返戻や査定の対象になるのではと心配です。算定してよい「特殊染色」の具体的な種類を教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
♥ 0いいねをした人: いません医事課で病理請求を担当されている方からの、たいへん実務的なご質問ですね。算定可否の判断に迷うお気持ち、よくわかります。結論から申し上げます。特殊染色加算の対象となる「特殊染色」は、アザン染色・鉄染色・グロコット染色・チール・ネルゼン染色・グラム染色・パム染色・パス染色・ギムザ染色などです。ご懸念のグラム染色とギムザ染色も、いずれも対象に含まれます。
この回答の根拠は、疑義解釈資料(その2)の問102です。以下では、対象となる特殊染色の具体名、算定の根拠となる点数表の規定、そして明日からの実務で確認すべきポイントの順に、整理してお伝えします。
対象となる「特殊染色」は8種類が明示されています
対象となる特殊染色は、疑義解釈で8種類が具体名で示されています。具体的には、アザン染色、鉄染色、グロコット染色、チール・ネルゼン染色、グラム染色、パム染色、パス染色、ギムザ染色です。
この8種類には、ご質問にあったグラム染色とギムザ染色も含まれます。グラム染色は細菌の鑑別に、ギムザ染色は血液系細胞や微生物の観察に用いる染色です。いずれも臨床で広く使われますが、特殊染色加算の対象として明確に位置づけられています。安心して算定の対象としてお考えください。
この8種類の末尾には「等」が付いています。つまり、列挙された染色は代表例であり、対象がこの8種類に限定されるわけではありません。報告書に記載された染色が一覧にない場合は、自己判断で算定を見送るのではなく、病理検査室や病理医に「特殊染色加算の対象に該当するか」を確認するのが確実です。
算定の根拠はN000の「注」とN004の「注3」です
特殊染色加算の根拠は、2つの区分に置かれています。1つは病理組織標本作成(N000)の「注」、もう1つは細胞診(N004)の「注3」です。今回の疑義解釈・問102は、この2つの規定にいう「特殊染色」の中身を説明したものです。
この2つの規定は、対象とする検体が異なります。N000の「注」は組織標本に対する特殊染色を、N004の「注3」は細胞診に対する特殊染色を、それぞれ対象とします。算定時には、実施した検査がどちらの区分に当たるかを取り違えないことが大切です。
まずは染色名と区分の突き合わせから始めましょう
明日からの実務では、報告書の染色名を一覧と突き合わせる運用を整えてください。病理検査室から上がる報告書に記載された染色名を、先ほどの8種類(+等)と照合する流れを作っておくと、算定可否の判断が安定します。
あわせて、検体区分の確認も習慣づけてください。同じ特殊染色でも、組織標本ならN000、細胞診ならN004と算定先が変わります。報告書のどこを見れば検体区分がわかるかを、病理検査室と事前にすり合わせておくと迷いが減ります。
一覧にない染色が出てきたときは、病理検査室への確認ルートをあらかじめ決めておきましょう。「等」に含まれるかどうかの最終判断は、検査の内容を把握している病理医・病理検査室が適切です。確認の窓口と記録の残し方を決めておけば、返戻や査定のリスクを抑えられます。
最後に要点を繰り返します。特殊染色加算の対象は、アザン染色・鉄染色・グロコット染色・チール・ネルゼン染色・グラム染色・パム染色・パス染色・ギムザ染色などで、グラム染色もギムザ染色も対象に含まれます。根拠はN000の「注」とN004の「注3」、検体区分に応じて算定先を分けてください。まずは染色名と検体区分の突き合わせから始め、一覧にない染色は病理検査室に確認する運用を整えましょう。
♥ 0いいねをした人: いません -
投稿者投稿
- このトピックには1件の返信、1人の参加者があり、最後ににより2ヶ月、 1週前に更新されました。
2件の投稿を表示中 – 1 – 2件目 (全2件中)
2件の投稿を表示中 – 1 – 2件目 (全2件中)
ログイン
統計情報
- 登録済みユーザー
- 1
- フォーラム
- 1
- トピック
- 130
- 返信
- 132
- トピックタグ
- 0