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回復期病棟の理学療法士
ゲスト令和8年度診療報酬改定で、回復期リハビリテーション病棟入院料のリハビリテーション実績指数の計算方法が変わったと聞きました。
新しい計算ルールでは、FIM運動項目のうち「歩行・車椅子」と「トイレ動作」の得点が、入棟時5点以下から退棟時6点以上に上がった場合、退棟時のFIM運動項目得点から入棟時のFIM運動項目得点を控除した値に1点を加算する、とされています。
ここで判断に迷っている点があります。この1点加算は、「歩行・車椅子」と「トイレ動作」の両方が条件を満たさないと加算できないのでしょうか。それとも、どちらか1項目だけが条件を満たした場合でも1点を加算してよいのでしょうか。さらに、両方とも条件を満たした場合は、合計2点を加算してよいのでしょうか。
現場で実績指数を計算するたびに迷いが生じています。正しい解釈をご教示いただけますと幸いです。
♥ 0いいねをした人: いません令和8年度診療報酬改定では、回復期リハビリテーション病棟入院料のリハビリテーション実績指数の計算方法が見直されました。新たに追加されたFIM運動項目の加点ルールは、加点対象が「歩行・車椅子」と「トイレ動作」の2項目にまたがるため、現場での解釈に迷いを生じさせています。本稿では、加点ルールの正しい解釈を、疑義解釈資料の送付について(その2)の問46に基づいて解説します。
結論として、加点判定は「歩行・車椅子」と「トイレ動作」の2項目について、それぞれ独立して行います。両方の項目が条件を満たす場合は、合計2点を加算します。どちらか1項目だけが条件を満たす場合でも、1点を加算できます。加点の基準は「入棟時5点以下、かつ、退棟時6点以上」という、1項目ごとに完結する条件です。
加点ルールは2項目を独立して判定する
加点ルールの根幹は、「歩行・車椅子」と「トイレ動作」の2項目を、それぞれ独立した判定対象とする点にあります。疑義解釈資料の送付について(その2)の問46では、「それぞれの項目が『入棟時又は入室時に5点以下、かつ、退棟時又は退室時に6点以上だった場合』にそれぞれ1点を加え」ると明示されています。
独立判定の意味は、1項目ごとに加算の可否を判断する点にあります。両項目とも条件を満たせば、1点+1点で合計2点を加算します。片方のみが条件を満たす場合でも、その項目分の1点は確実に加算できます。
同じ問46の後段では、「どちらか1項目の得点のみが入棟時又は入室時に5点以下、かつ、退棟時又は退室時に6点以上に該当する場合であっても、(中略)1点を加える」と明記されています。この記載が、片項目該当でも加算可能であることの根拠です。
計算式に加える点数は3パターン
独立判定のルールを計算式に反映すると、加点パターンは3つに整理できます。具体的には、両項目該当・片項目該当・該当なしの3パターンです。各パターンで実績指数の計算式に加える点数が異なるため、退棟ごとに正確な判定が必要です。
3パターンの内訳は次のとおりです。両項目とも条件を満たす場合は、退棟時FIM運動項目得点から入棟時FIM運動項目得点を控除した値に「2点」を加算します。片項目のみ条件を満たす場合は、同じ控除値に「1点」を加算します。いずれの項目も該当しない場合は、控除値そのままで計算します。
具体的な数値例で確認しましょう。入棟時FIM運動項目40点、退棟時60点の患者で、「歩行・車椅子」が3点→6点、「トイレ動作」が4点→7点に改善した場合、控除値20点に2点を加えた「22点」が実績指数の計算に用いる得点上昇分です。一方、「歩行・車椅子」のみ条件を満たし、「トイレ動作」が変動なしの場合は、控除値に1点を加えた値を用います。
現場で押さえるべき3つの実務ポイント
加点ルールの正確な運用には、現場で3つの実務ポイントを徹底する必要があります。3つの実務ポイントとは、FIM測定の精度確保、判定根拠の記録、計算式の更新です。これらを徹底することで、実績指数の算定ミスを防止できます。
FIM測定の精度確保では、入棟時と退棟時の「歩行・車椅子」「トイレ動作」の得点を、訓練を受けた職員が評価することが重要です。FIM測定研修を受講した職員が担当することで、評価のバラツキを抑制できます。なお疑義解釈資料の送付について(その1)の問27では、FIM測定を担当する看護職員も研修対象に含まれると明示されています。
判定根拠の記録では、加点対象となった項目と得点の推移を、診療録や実績指数の集計シートに明確に残すことが求められます。記録を徹底することで、施設基準の届出や指導監査の際に、加点の妥当性を説明できる状態を整えられます。
計算式の更新では、令和8年7月以降に実績指数を算出する際、加点ルールを集計対象期間の全患者に適用してよい点を確認します。疑義解釈資料の送付について(その2)の問48では、加点の計算方法を「算出対象となる期間の全ての患者に適用して差し支えない」と明示されています。
結論
加点判定は2項目を独立して行い、条件を満たした項目につき1点ずつ加算します。両項目該当なら2点、片項目該当なら1点を、退棟時FIM運動項目得点と入棟時FIM運動項目得点の差に加えてください。まずはFIM測定担当者間で加点ルールの解釈を共有しましょう。次に実績指数の集計フォーマットに加点欄を反映する準備を進めてください。
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